その昔、
卑弥呼は占いを通して神の言葉を操り、政治に大きな力を発揮したそうです。
闇に神が宿り宇宙や自然を畏怖していた時代、
天の力を引き寄せて未知なるものを予測する占いは、
人々にとって必要なものでありました。
科学が闇に光を照らす現代、占いは不安や迷いといった心の闇に関わるものとなりましたが、
運命を読み解くことで心の平安を得られるのなら、やはり必要とされるものと言えるでしょう。
しかし、あまたある占いの世界、根拠も考え方も多種多様。
信じるも八卦信じぬも八卦、時にはそう割り切ることも大切でしょう。
悩みから解放されるための占いが悩みを作るということもよくあります。
会社経営者のお嬢さんは30歳。
お相手に対し、彼女の母親からの持参金ならぬ持参条件を山ほど抱えておりました。
次男であること。国立大学のしかも工学部卒であること。
身長は170センチ以上であること。そして干支の年周りが良いこと。
それでも条件をすべてクリアする男性がいたのです。
その上ルックスもお嬢さん好みですからまさに奇跡の人。
さっそくお見合いと思いきや・・・・
マリッジ・コンサルタント 山名 友子