結婚相談所物語

アドバイザーの本音 中編

今までに3組の双子の会員様がいらっしゃいました。


いずれも女性です。


そのうち2組は一卵性ですから、まず見分けることから大変でした。


幼少の頃はおそらく色違いの洋服に持ち物でと、親御さんも気を遣われたことでしょう。


でも成人した女性に、色違いのお洋服で来てください、なんてとても言えません。


とにかく間違えないようにチェック、チェック。


それから、お相手を選ぶのに、色々な意味で格差が生じてはいけません。


縁談成立時期もかけ離れてはいけないでしょう。


もうアドバイザーは働く勘も委縮して、ひたすらお世話に没頭するばかりです。


お蔭で1組目は、神がついていました、としか言いようがありません。


ほとんど1カ月近くの誤差でお話がまとまり、同日結婚式と相成ったのでした。


これぞ神業と自画自賛。


いえいえ、やっぱり神様のご加護の賜物でしょうね。


2組目も時期こそ多少ずれましたが、運よく、本当に運よくお二人それぞれまとまりました。


念だったのは3組目・・・


次回の話を読む
前回の話を読む


マリッジ・コンサルタント 山名 友子