結婚相談所物語

「赤い糸」 後編

お二人は毎週時間を重ね、4回目のデートで


「 これからきちんと付き合っていきたいです。」と彼女に告白。


「 こちらこそ、よろしくお願い致します。」と快諾を得たとご報告頂きました。


彼には、たくさんのお申し込みがあり、


「 どう致しましょうか?」と答えの解り切った質問に、


やはり「 他の紹介はいらないです。今度はしばらく僕にまかせてもらえませんか。」


「 了解致しました。ではしばらくおまかせ致しますね。」


ご紹介から2ヵ月半を過ぎた頃、揃ってご来社されたお二人はすっかり恋人同志。


彼女より、「とても良い人、優しい方です。気になるところなんて何もありません。」


私には、「大好きです。」と語尾についているかのように聞こえてきました。


それから、程なくそれぞれご両家へご挨拶の訪問をされ、


どちらのご両親よりも「こんないい方をご紹介頂いて。」とお礼の言葉を頂戴致しました。


ご結納日・挙式の日取りも決まり、彼と電話で話していると、


「 実は、まかせてほしいと言ったのは、全てが順調に運んでいて・・・


でもまだ彼女にプロポーズしてなかったので、


自分のタイミングでそこのところは伝えたかったんです。」


「会社でも、先輩や友人が気にかけて紹介してくれていたので、


別に入会しなくてもとは思ったんです。でも、ここで出会った人は全然違いました。


特に彼女とは性格が似ているんです。まわりに対する気遣いもすごいんです。


一緒にいると和みます。彼女以上の人はいません。」


お世話させて頂いている者にとって、一番うれしい言葉・瞬間です。


結納当日、お父様同志  何度も握手を交わされていたとのこと、


笑顔につつまれた幸せなご様子が伝わって参りました。


"赤い糸"が存在するか否か・・・


は別として、彼と彼女の糸の端をそっと重ねさせて頂く。


その先は自然と結びついてさらに絆を深められる。


"縁"というものの不思議さは、いつもながらほんの小さな一点から始まるのだとつくづく感じます。


今年のクリスマスには、ウエディングベルも一緒に高らかに華やかに神戸の街に響きます。


お二人の幸せは、私たちにとって最高のクリスマスプレゼントになりました。


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神戸オフィスアドバイザー 寺内