結婚相談所物語

2013年、結婚相談所物語

2013年にご紹介した物語を一挙ご紹介させていただきます。全ての物語は実際にあった話やいただいたお手紙をなどを元に、許可をいただいたうえで、物語として再構成させていただいたものです。


前 略・・・
前略 遅ればせながら息子も一人前になった気がいたします。と同時に私の子育ても愈々終わりと思うと、一抹の淋しさも否めません。本当はもっと早く親が何とかしてやればよかったのかもしれません。けれど社会人になって親元を離れてしまい、たまに帰ってきてもせっかく寛いでいるのだからと憚られ、つい先送りしておりました。息子から結婚したいと聞いた時はとても嬉しく夫もたいそう喜んでおりました。でも正直言って不安でした。...
お母さんへ
初めは、冗談じゃないと思った。だってそうでしょ、お母さん。いくら一人暮らしを認めてもらう代わりに結婚相談所に入会すると約束したからと言って、まさか本気だとは思っていなかったもの。それが本当に連れて行かされるなんて。仏頂面のお嬢さんと思われたってなんだって、嫌なものは嫌。まだまだ自由に恋愛したかったし、ましてや紹介された人と結婚なんてまっぴらだったわ。...
母たちの力
成婚退会時恒例のツーショット。生涯を、共にすると心に決めて寄り添う二人のはにかむ笑顔、弾ける喜び―そんな一葉の蔭には、母たちの英断と粘り強い活躍がありました。母親がいつの間にか勝手に入会していた、と語るAさん、Bさん。共に一流有名大学を卒業して仕事は順風満帆、人並みに恋愛もお付き合いも、充実した毎日を送っていました。誠実で人好きのするAさん。お付き合いも如才なくそれなりに...のはずがいつも中途半端に終わってしまう。頃合い見計らって背中を押してやる必要があるんじゃないか、そう思った母親が息子に黙って入会しました。...
結婚のありかた
40を過ぎると人柄や生活が表情に表われる―仕事仲間や同僚を見ていてときどきそう思う。しかし最近は鏡に映る自分の顔に、一番その思いを強くする。ああ自分はこんな顔だったんだ、なかなかいい表情しているじゃないか、と。自分でも真面目が取り柄と思っている。実際周囲からの信頼も厚い。ただひとつ、40過ぎてまだ妻帯していない。自分に特別問題があるわけではない、とのんびり構えていた。ただ、我が子の成長は見たいと漠然と思っていた。だから手軽にデータマッチングの出会いに頼り、子供が産める年齢の女性に絞って会っていた。だけどしっくりとこない。なぜか違うと思ってしまう。...
ドクターの学生結婚
昨年の明るい話題として一番に挙げられるのが、山中教授のノーベル賞。人類に明るい福音をもたらした教授ご自身の貢献もさることながら、若き日よりその学究生活を支えてきたご家族の献身にも注目が集まりました。学問や芸術、技能などに身を投じている第一人者はもちろん、市井にあってもその道を極めようと日々邁進している方々には、その陰に家族の支えがあるということは言うまでもありません。そしてこの春、若き日の山中教授と同じように、将来を嘱望されている青年医師が臨床を離れ学問追求の場に戻りました。...
パパの一番好きな人
めでたくゴールインした後の幸せ、そんなエピソードに触れるのはいつの日も嬉しいものです。お寄せくださるのは大抵が結婚を一番気に掛けておられた方ですが、先日もそんな方からお電話がありました。年配の女性からでした。「田所です」と名乗られて女性会員を思い出してみるのですが思い出せません。「タカシの母です」そう言われて田所タカシさんに線を繋ぎなおしてみても???「嬉しいことがありまして、カヨちゃんがとても喜んでいるのでついお電話しまして...」そのカヨちゃんでやっと繋がりました。...
お袋のプチ家出
信念を持って生きる―これは俺のポリシー。人の意見になど左右されない。世間体に振り回されるなんてまっぴらだ。とは言え、確固たる意思を貫くことは案外難しいものである。それでもまあ俺は実践出来ている、と誇らしく思っている。30歳を過ぎたあたりから周りが喧しい。まだ身を固めないのか、彼女はどうした、やれ紹介してやろうか、だの。つるんでいた仲間たちも妻帯者になった途端、結婚はいいぞなんてやにさがって言う。放っておいてくれ。俺は結婚なんてしない。...
男らしさ談義
「男らしさ」に惹かれた...とよく聞きますが、「男らしさ」って何でしょう?ということで、今日は「男らしさ」いろいろ。さてあなたにとって「男らしさ」とは?...
自己分析の結果は...
色々な設問に答えていくと、あなたの性格は・・・・ですと診断が下る性格判断。一度は経験されたことがあるでしょう。沢山の設問に答えるうちに、あれ?表現は違うけど同じことを尋ねられている?と気がついたことはありませんか。...
アドバイザーの本音2
前に私たちアドバイザーの本音をご披露したことがあります。アドバイザーの勘を鈍らせる条件、双子さんをお預かりした時の苦労話でした。その際に、4組目の双子さんをお預かりしていますと書きましたが、今日はその4組目の双子さんの後日談です。...
お似合いの?!
パパとママがけんかした。心配で眠れぬ夜を過ごしたけれど、次の朝、何事もなかったように微笑み見つめ合っていた―という経験はありませんか?夫婦喧嘩は犬も食わぬとはよく言ったもので、夫婦に限らずとも、とかく男女の仲は計りがたいものがあります。こんな取り合わせのカップルが?と思いきや、ミスマッチの妙と申しましょうか、案外粘り強い絆を見せる場合もあるのです。そんな当事者たる彼のつぶやきを聞いてみましょうか。...