結婚相談所物語

母たちの力 前編

成婚退会時恒例のツーショット。


生涯を、共にすると心に決めて寄り添う二人のはにかむ笑顔、


弾ける喜び―そんな一葉の蔭には、母たちの英断と粘り強い活躍がありました。


母親がいつの間にか勝手に入会していた、と語るAさん、Bさん。


共に一流有名大学を卒業して仕事は順風満帆、


人並みに恋愛もお付き合いも、充実した毎日を送っていました。


誠実で人好きのするAさん。


お付き合いも如才なくそれなりに...


のはずがいつも中途半端に終わってしまう。


頃合い見計らって背中を押してやる必要があるんじゃないか、


そう思った母親が息子に黙って入会しました。


全てお任せします、とは大きな決断だったでしょう。


さてお見合い相手と交際が始まりましたが、確かに足踏み状態が続きます。


でも順を追ってAさんの気持ちを確認していくと、


心は徐々に決まっている様子。


ここは相手とうまく繋ぎつつ、


Aさんのペースを尊重してじっくりと見守る必要がありそうです。


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マリッジ・コンサルタント 山名 友子