とても穏やかで心優しい男性ですが、自分は結婚出来ないと決めつけていました。
相手の心情を慮ることを優先するばかりに
自分への過小評価が定着してしまったのでしょうか。
一方の女性もお姉さんがこちらで成婚されたのがきっかけでしたが、
どちらかというと親の期待の方が強かったようです。
初めはそれに応えようと積極的でしたが、
そのうち親の希望と自分の感情が一致しないと感じ始め、
それでも期待を裏切りたくない一心から
感情をコントロールするようになりました。
自分の結婚ということがわからなくなり、
やがて結婚そのものから遠ざかってしまいました。
久々にサロンに来られた時は、妙に冷めた雰囲気すらありました。
自分の気持ちを押し殺していた彼女でしたが、
彼の控えめな優しさが沁み入ったのでしょう。
ああこの人といると気持ちが楽だ、と思ったそうです。
ごく自然に振る舞えばそこに会話が生まれ心地よい時間が流れる...
もはや自分の中に沸き起こる感情を封じ込めることもなく、
やがて晴れやかに笑えるようになっていました。
そして・・・
マリッジ・コンサルタント 山名 友子