パパとママがけんかした。
心配で眠れぬ夜を過ごしたけれど、
次の朝、何事もなかったように微笑み見つめ合っていた
―という経験はありませんか?
夫婦喧嘩は犬も食わぬとはよく言ったもので、夫婦に限らずとも、
とかく男女の仲は計りがたいものがあります。
こんな取り合わせのカップルが?と思いきや、
ミスマッチの妙と申しましょうか、案外粘り強い絆を見せる場合もあるのです。
そんな当事者たる彼のつぶやきを聞いてみましょうか。
―ああ、また失敗した。今日は何が良くなかったんだ?
食事は美味しかった。
会話も弾んだ。
そしてちゃんとアパートまで送り届けた。
なのに、じゃあおやすみ、
と言った途端彼女の顔がみるみるうちに曇った。
慌てて、また連絡するよ、と付け加えたけど、そんなことじゃ表情は晴れない。
よくわからない。
一体何が原因なんだ?とにかく、僕はいつもおろおろしている。
彼女と付き合い始めてから、彼女の気まぐれに振り回されているんだ。
そもそも僕は気の強い女性は苦手じゃなかったのか?
学生時代、ちょっと有名な国立大学生ということで
僕の周りの女性は、まあ賢いのね、ともてはやしてくれた
(...ような気がしていた)
そうだ。
彼女のようになんでもかんでもポンポンものを言って
気持ちをはっきりと態度に示す女性は、周りにいなかったんだ。
マリッジ・コンサルタント 山名 友子