拘束したいからじゃない。
彼女が心配だから言うんだ。
いつもは彼女のしたいことはだいたい聞いてあげている。
だけど今回ばかりはむくれようが何しようが許すつもりはない。
これで僕たちの付き合いもおしまいか?冗談じゃない。
それでもやっぱり駄目なものは駄目だと今度だけは言ってやる。
― やっぱりわからないな、彼女は。
口もきいてもらえないくらいへそ曲げるだろうなと覚悟しつつ、
忘年会の夜明かしは駄目だよと言ったら案外素直に納得してくれた。
その代わり僕に、忘年会の続きに付き合えと言う。
そんなのお安い御用だ。
彼女のアパートで夜更けのコーヒーもいいかもしれない。
...と結局彼女のペースに納まっているのは僕の方か?
―この後悩める彼は、彼女との夜更けのコーヒーを生涯共にする決心をしました。
好き、を素直に伝えられないぶきっちょなお二人。
お互い惹かれあっているのに気がつかない鈍感な(失礼)お二人。
なんだかんだ言いながらも納まるところに納まって、
やっぱりお似合いのお二人は
これからも絶妙なカップルを演じてくださることでしょう。
末永くお幸せに。
マリッジ・コンサルタント 山名 友子