2014年にご紹介した物語を一挙ご紹介させていただきます。全ての物語は実際にあった話やいただいたお手紙をなどを元に、許可をいただいたうえで、物語として再構成させていただいたものです。
- これが私の宝物
- 「本当にいいなと思える方と出会えて幸せです。ありがとうございました。」そう言って、幸せそうに微笑むTさん。そんな彼女がいつも以上に輝かしく見え、嬉しさで胸がいっぱいになります。Tさんは、兵庫県にお住まいの29歳。小柄で可愛らしいその雰囲気が、年齢よりも若い印象。入会時、彼女はこのように話していました。「本当にいいなと思える方と結婚出来るでしょうか・・・。」
- 大切な指定席
- 「母がね、'もぅ私も歳なんだから早く良い報告聞かせて頂戴。病気にもなれないわ。'って。私も頑張っているんだけれど・・・。」こんな話題もにこやかに笑顔で話される彼女。彼女とは3年のお付き合いになってしまいました。活動のきっかけは、お母様がご友人よりお聞きになり「娘も32歳になりました。もうこれ以上は待てないと思いまして。今アメリカに住んでおりますが、良いお話しがあれば帰国させます。主人もそろそろ退職が近づいてきていますので現役のうちにとも思いまして、難しいと思いますがどうぞ宜しくお願い致します。」...
- 推薦の妙
- 色とりどり、沢山の種類のジャムが並んだショーケース。片や厳選された数種類だけのジャムが並んだショーケース。さて、どちらのショーケースのジャムの方がよく売れるでしょう?という実験がなされたことがあります。結果は後者の勝ち。選択肢があまりに多いと一つに絞り込めないで結局買わずじまいになる、ということでしょうか。さて、...
- 復活、断られてもいい
- 「断られてもいい。とことん付き合いたい―息子はしばらく考えてこう申しました。至極明瞭な口ぶりで、迷いはないようでございました」お母様からのご報告をいただき私も決心しました。もうしばらく見守ろうかと。口数の少ない彼の言葉は余計なものが削ぎ落とされ、真実だけが響きます。この一言からも、たとえ駄目でもそれはそれで受け止めよう、そんな決意がにじみ出ているように思いました。 ...
- 子の成長・親の成長 -旧家の一人娘-
- 誰しも子を産んだその時からすぐに親になれるわけではありません。肌を触れ合い、気持ちを汲んで、情をかけて、世話をして、それで親になっていくのです。子の成長と共に、親の成長もあるのです。そうして子が巣立つ時、親はピークを迎えます。育んだ子が巣立ち、そして親は子から離れるのです。親を成長させてくれた子と、とりあえず決別です。子の巣立ち―子の結婚。...
- 親は親、子は子?
- 本人に任せていますので親は関知しません。もういい大人ですから、親は口出しすることもないでしょう。こう言われれば、至極ごもっとも...なんて私は思いません。結婚について、家庭について、人生設計について、時間を割いて膝を突き合わせて話をしたことがありますか?親より背丈が伸びて知識が勝って、それで立派に成長したと安心していませんか? ...
- 逢えない時こそ...。
- ―もう男の人なんかウンザリね。せっかく一人身になったんだから自由でいたいわよ―そんなこと言って、本気で思ってるの?私は違う。一人はさびしい。心が冷たい。そしてまだまだ愛したい。待ち合わせ場所をメールする。約束時間をメールする。レストラン、予約したよとメールが来る。もうすぐ逢えるという間際の弾んだ気持ち。でも本当は逢えない時こそメールが大切。 ...
- ときめきイコール幸せ?
- "ない"は"ある"の裏返し。あるからないとさびしい。"ある"は"ない"の裏返し。ないからあれば嬉しい。ずっとなければ淋しくない。ずっとあれば嬉しくない。純粋な心はわずかなことにときめいた。一瞬のときめきで一日気分が華やいだ。だけどそれだけ。でもそれだけが貴重。意識した心はときめきを形にとどめたかった。だけどときめきは形にならない。だからとどまらない。それでいつしか忘れる。 ...
- 観音様の手のひらで
- 色々な設問に答えていくと、あなたの性格は・・・・ですと診断が下る性格判断。一度は経験されたことがあるでしょう。沢山の設問に答えるうちに、あれ?表現は違うけど同じことを尋ねられている?と気がついたことはありませんか。...
- 婚活浪人だった私の年の差婚
- 私は48才で会社員の初婚。結婚はしたいけれど相手がいない。このエムロ-ドに入会して、1年半。それまでにも色々と活動はしてきたけれどなかなか決まらない。いつの間にか結婚相談所をあちらこちらと行脚していました。自分で言うのも変ですが、明るくてまじめなタイプ。前向きにポジティブに物事を考える。声が少し大きいのがたまにキズ(?)。もちろん笑顔は満点。でもなかなか決まらない。 ...
- ドクターの結婚
- お似合いの二人、おしどり夫婦、ビッグカップル等々・・・何となく二人でいることが想像に難くなく違和感を覚えない時、羨望の気持ちも込めてこう表現しますね。しかし、当の本人たちは心の奥底でどう思っているかわかりません。本音と建前は男女の仲にもあるもの。他人は二人の仲をあれこれ言いますが、一番大切なのは他人の目にどう映るかではなく本人たちの真意です。ある男性の呟きに耳を傾けてみましょう。...
- 5年目のお便り
- 日に日に木々の葉が色づいて参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。たいへんご無沙汰しております。以前そちらでお世話になっておりました○○です。突然のお手紙に驚かれたのではないでしょうか?ご尽力のおかげでご縁をいただいて早くも結婚5年目を過ごしております。...
- 思い通りにいかねども1
- 例えば何か心に障碍を感じたとき、どうしても克服したいと念じたら思わぬエネルギーが出せたという経験はなかったかしら?例えば何か予期せぬ災難に遭遇したとき、本当のその人らしさが見えたということはなかったかしら?誰かと一緒に過ごすなら絶対にこの人、とピンとくるものがあったから...