結婚相談所物語

大切な指定席 前編

「母がね、


'もぅ私も歳なんだから早く良い報告聞かせて頂戴。病気にもなれないわ。'


って。私も頑張っているんだけれど・・・。」


こんな話題もにこやかに笑顔で話される彼女。


彼女とは3年のお付き合いになってしまいました。


活動のきっかけは、お母様がご友人よりお聞きになり


「娘も32歳になりました。もうこれ以上は待てないと思いまして。


今アメリカに住んでおりますが、良いお話しがあれば帰国させます。


主人もそろそろ退職が近づいてきていますので現役のうちにとも思いまして、


難しいと思いますがどうぞ宜しくお願い致します。」


グリーンカードも取得されていて、もちろん語学堪能。


サロンにいらっしゃるだけでまわりが明るくなるような


とても素敵なお嬢さんでした。


彼女のスケジュールを伺いご紹介はさせて頂いても、


お付き合いのところでそうたびたび帰国して頂くことも出来ず、


どうしても遠距離がお二人を近づける邪魔をしてしまします。


2年が過ぎた頃、お母様より


「娘が本格的に帰ってくることになりました。


経験したことで現実がわかったのでしょうね。


色々考えて結論をだしたようです。今後とも宜しくお願いします。」


と少し安心されたご様子で連絡頂きました。 


「青天の霹靂です!まさか長男が・・・。」


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神戸オフィスアドバイザー 寺内