結婚相談所物語

推薦の妙 中編

申し込まれるまま次がある、次があるとお見合いを重ねていくうち、


Tさん自身の意思も置き去りにされたまま、月日も徒に重ねていました。


いい加減に終止符を打たなければなりません。


これまで、申し込まれてお見合いをしても心が決まらないのは、


申し込んでくるようなタイプの女性はTさんに合わないのかもしれません。


少し控えめな女性がいいのでは?


とアドバイザーがそういう女性を選んで推薦することにしました。


するとこれが見事的中。


お付き合いの主導権を握ったからか、


これまで受け身がちだったTさんが俄然積極的になり、


今までの回り道が嘘のように、すんなりとゴールインです。


一方、専門的職業家として活躍されるAさんは、


忙しい日々になかなかサロンへも立ち寄れず、


初めからお相手選びをアドバイザーに一任していました。


そこで我々がお選びしたのは、


おそらくAさんの職場にはいないであろうタイプの女性です。


ほんわりのんびりした雰囲気の彼女は、


第三者の目からはAさんとは実に相性がいいと感じられたのですが、


Aさんにしてみれば・・・


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マリッジ・コンサルタント 山名 友子