クリスマス頃に式を挙げ、
落ち着いたら二人で挨拶に来るという約束を、
山名さんと約束したから、
と律儀に果たしに訪れてくれたのは、半年以上も経った梅雨の6月でした。
やっぱり突然に。
どちらの親御さんも、我が子は大人として立派に成長したと思っていらっしゃいます。
けれど結婚は、幼少から躾をし学問をつけてきたことと同様、
いえそれ以上に人生においてとても重要なことだから
せめて導いてやるのが親の務め、そう思って助言もし、行動もされたのでした。
気をつけていても時機を逸することはあるのです。
ましてやどうしていいかわからない子供にとって、
的確な時機での親の後押しは、気恥ずかしくても心底有難いものなのです。
本当に親が無関心というのであれば仕方ありません。
だけど、気にはなりつつでも尻込みしている、
というのであれば、それは何よりも子供にとってこの上なく残念なことでしょう。
子供の人生を大きく左右することなのですから。
成人しても成功しても、親は親、子は子。
何と言っても他人さんはそこまで親身になってはくれませんから。
マリッジ・コンサルタント 山名 友子