結婚相談所物語

観音様の手のひらで 後編

それまで身に纏っていた、俺がしっかりしなきゃ、


という重い鎧を脱ぎ棄てた途端の変化でしょうか?


とっても男前で条件全て申し分なくて、


ただ決断力が無いばかりに躓いてばかりいると思っていた、


そんな男性が、デートの段取りから何から何まで


全て女性に任せたら縁談がまとまった、という事実。


取り仕切るのが得意という女性にすれば、


素直に頼ってくれる男性はそれが魅力だったのでしょうか?


男性と女性、父性と母性、一人の男と一人の女。


どうしようもない違い。


だからお互い補って生きていくのが、


自然が与えた最良の手段なのかもしれません。


でも、補い方は様々だから、相手を選び選ばれて、


という手順があるのでしょう。


役割分担は夫婦ごとに違います。


千差万別の夫婦があって、家庭があって、だから世の中は彩豊か。


人を補うのはやっぱり人でなければなりません。


俺が大黒柱だと強がる男に、あなたが頼りと寄り添う女。


実は観音様よろしく女は男を手のひらでころころと、


というのもいいじゃないですか。


夫婦円満いいじゃないですか。


とにかく男と女、二人がよければそれでいいじゃないですか。


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マリッジ・コンサルタント 山名 友子