正直に申しまして、
このように回り道をするとは思いもしませんでした。
「決める」ということを置き去りにしていたことは
迂闊であったと、今はいたく反省しております。
それでもなんとかよきご縁をいただき、
ほっと安堵しているところでございます。
息子たちも、何が一番大切なのか
その時々によく考えなければならないということを、
他ならぬ人生の一大事に及んで強く思い知ったことでございましょう。
「決める」ということ、
こと結婚におきましては「決める」が大事でございます。
そしてそれは「決める」姿勢無くしては
成し得ないことでございました。
息子の結婚は、いつの頃からか私の心の片隅にありました。
母親としては当然のことでございましょう。
私はただただ家庭の味を知った
社会人になって欲しかったのでございます。
しかし医者という職業柄、
一般の会社勤めの方よりも生活が落ち着くまでに少々年月が必要で、
一人前になってからと思っているうちに
いい加減な頃になっておりました。
そんなある日
「大丈夫だよ、同僚も沢山入っている会で紹介してもらえるから」
息子がそう申しまして、それからちょくちょく休日に出るようになりました。
マリッジ・コンサルタント 山名 友子