とある月の終わりの昼下がり、サロンでは一時緩やかな時間が流れます。
「今月のご交際状況は?」
「今週、彼のうちへご挨拶に行かれます」
「先週彼が来られて、とてもしっかりした青年で...とお母様から...」
「ところで東京の○○さんは...」
「毎月こちらへ帰ってきてお会いしているようです」
「次のお休みには彼女が東京まで行かれるそうですよ」
「このお二人は女性が老舗のお嬢さんで...」
「彼はちょっと気が引けるとおっしゃっていますが、
本人同士は意気投合して毎日が楽しいんですって」
「○○さんはお気持ちを伝えたのかしら?
何も言ってくれないって彼女淋しそうだったから...」
「でもこちらの二人は...男性が途中で迷い始めて、
でも...結局最後は彼の方が積極的だったかしらね」
「それからこちらの二人は...結構電撃的だったんですよね」
と話が尽きません。
そして最後は、
みんな無事にお決まりになってよかったね、ということで落ち着くのです。
結婚話には、いつも劇的なドラマや意表をつくどんでん返しが
潜んでいるわけではありません。
というより、いつでも波乱は含んでいると
言った方が正しいでしょうか。
ただ本当に言えるのは......
マリッジ・コンサルタント 山名 友子