気まずい空白の時間が流れます。
「すれ違いはどのカップルにもあること。
気持ちがあるのなら、あなた、できるだけ彼女のところへ行ってあげて。
言葉は要らないからとにかく彼女のところへ行って!」
彼にアドバイスしたのはこのことだけでした。
彼は診察の後、彼女のもとへ通いました。
アドバイスを素直に受け止めて、しかも毎日毎日。
診察後の疲労を何よりもよく知っている彼女です。
彼の誠意に触れて頑なになっていた気持ちが融けるのに、
そう時間はかかりませんでした。
人の命か人生か、
お預かりするものはそれぞれ違いますが、
"時間との闘い"はドクター共通の課題です。
なかなか自分では満点を付けられない反省しきりの毎日ですが、
この時ばかりは満足できるお世話であったと、
お二人に感謝しています。
数年が経ちます。
相変わらずお忙しいながら、
理解し支えてくれる伴侶を得て充実された毎日と思います。
保育所への送り迎えもされているでしょうか?
私自身、日々いろいろな"症状"に遭遇しております。
それでも切磋琢磨し、
信頼を寄せられる『マリッジ・ドクター』を目指して、
これからも精進してまいります。
マリッジ・コンサルタント 山名 友子