こだわるのは容姿だけという女性、
彼女は裕福な家庭の一人っ子で、
仕事も持たず高齢の両親と悠々自適で暮らしていましたが、
お嫁に出してもいいから結婚をという父親の願いで入会していました。
彼女なら彼を気に入ってくれるに違いない、この選択はほとんど閃きでした。
案の定、彼女は彼をとても気に入りました。
しかし交際が始まると予想通りまた暗礁です。
ここから先に進むのが大変なのです。
母親の強硬さは並大抵ではありません。
"母親を乗り越えられるだけの強い気持ちの女性"
と見込んだとはいえ、
彼女が潰されるのではないかと心配の余り、
年収が低いけど大丈夫?
母親は結婚しても干渉してくるかもしれないけど平気?
貴女のご両親はお嫁に行っても大丈夫?
とつい水を差すようなことを言って彼女の意思を確認します。
私が働いてカバーします、大丈夫ですよ、
きちんと両親の面倒はみます、と彼女は動じません。
こうなると応援する私たちが母親と対峙する番です。
根拠もなく、
愛する息子に不釣合いだと言わんばかりの母親と、
時に激しく話し合うこともありました。
マリッジ・コンサルタント 山名 友子