結婚相談所物語

父の想いと遠距離恋愛

ある日入った一本のお問い合わせの電話。


なんとなくぶっきらぼうで、かなり用心深い話し方のその方は、
息子さんの結婚についてのご相談でした。


「再婚で、年齢は46歳の息子ですがお相手はおられるでしょうか・・?」


「一度お会いしてみないと何とも・・」


翌日、早速そのお父様はいらっしゃいました。


ぶっきらぼうなお電話での印象とは異なり、ご高齢ながらとても品格のあるその方は
国立大学の名誉教授をなさっている有名な方でした。


アドバイザーの詳しく丁寧な説明にとても安堵なされたご様子。


数日後、ご本人と一緒にご両親も揃ってお越しになり、ご入会となりました。


さて、彼は地元の国立大学を卒業後、関東在住。一人暮らしが長く、少し太り気味。


初めてのお見合いには彼が選んだ35歳の薬剤師さん。


彼は彼女のことをとても気に入りました。


ところが彼女には少し迷いがあり、どうしようか考えていました。
遠距離だし、それに少し太ってるし・・。


「体型はダイエットで痩せられます。迷ってるならもう一度お会いしてみたら・・?」


その一言で迷いが晴れ、お見合いから約1ヶ月後に初めてのデート。


彼は関東から土日を利用して帰阪。たっぷり1日デートの時間をとってくれました。


彼女の中にあった迷いも彼の内面の素晴らしさにすっかり魅了され、
消えてしまった様子でした。


それから6回、月に一度のデートを重ねてのご成婚。


遠く離れていてもお互いを理解したいという気持ちが愛を育んだのです。


先日、結婚式のご報告をいただき、今では彼も見違えるようにスリムになり
幸せ一杯のお二人でした。


そして二人の結婚を誰よりも喜んでくださった彼のお父様。
ご丁寧にお礼のご挨拶にご来社されました。
お父様の想いがお二人を引き合わせたように思います。

京都オフィス記