私たちにとって忘れられない日、忘れてはいけない日。今年も16回目の1月17日を迎えました。私達アドバイザーの中にもあの震災で母親を失った者がおります。
あっという間の16年でしたが、家族を失った方々の悲しみは変わりません。犠牲者方々のご冥福をお祈りいたします。
大きな悲しみや生活の変化は、会員様の身にも同じように降りかかりました。その中で、今でも思い起こされる、心救われる忘れられない小さな物語があります。
大阪の男性と加古川の女性がお見合いをしたのは年も押し詰まった12月。クリスマスも一緒に過ごしながらまだぎこちないお付き合いでした。
特に彼女は、いつも飄々とした彼の真意がつかめず、1月の成人式をはさんだ連休でもデートはしたものの、やはり彼の気持ちが分からず、じれったい思いがしていました。
その連休明けの早朝、今まで経験したことのない強い揺れに目が覚めた彼女は、周りの惨状に目を疑いました。
台所がガラスだらけ、本棚が倒れている、そしてテレビでは日本で一つの街だけが完全に壊れている・・・。
携帯も電話もつながらない。電車が動かず職場に行くことも出来ない。
未曾有の災害にどう対処していいのかわからないまま、不安でいっぱいの1日を過ごしました。
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マリッジ・コンサルタント 山名 友子