2015年にご紹介した物語を一挙ご紹介させていただきます。全ての物語は実際にあった話やいただいたお手紙をなどを元に、許可をいただいたうえで、物語として再構成させていただいたものです。いよいよ後半戦。
- 彼が饒舌になった訳
- お喋り好きとか口数が少ないとか、それはその人の持ち味であって、どちらがいいとか悪いとかというものではありません。言葉数とコミュニケーションの手段としての言葉とは違う次元のこと。だけどコミュニケーションも破綻するほど極端に口数が少なければ・・・続きを読む
- 縁を司るVOL.2
- 私は縁を司る神の使者。愛のキューピッドなどと呼ばないでほしい。とは前回にも申し上げました。今日も人の心の気まぐれに翻弄されつつ、ひとつひとつ縁をたぐり寄せては繋げています。結ばれた縁を如何に見つけるかということが大事...続きを読む
- 夢子さんの恋
- 情報誌登録の〆切日、まだ5時だというのに窓の外はすっかり日暮れて、足早に秋の到来を告げている。にっこり微笑む彼女のプロフィールを外す。安堵とともに一抹の淋しさがこみ上げてくる。ついにこの日が来たのか...続きを読む
- しぶしぶの息子と不承不承の娘
- 親にとって子供の心配事は尽きることがありません。大人になったらなったでその時々にちゃんと気にかかることはあるものです。特に母親は大変です。よくもこれだけ気遣うことがあるなと思うのですけど...続きを読む
- もう決まっているのね
- 何気なく言った言葉でした。いえ、本当は、突然の娘の告白に喜びと驚きがないまぜになり、どう応えるべきか一瞬うろたえたと思います。でも真剣な娘の眼差しを見ている内に心がすうっと芯に向かって収束していくような気がして...続きを読む
- やがてホロリ
- 自分のものとなった唯一の縁を抱いて退会される会員さんからは、実に様々な言葉をいただきます。喜びの声、感謝の気持ち、ちょっぴり反省の弁、そして後進へのアドバイス。会員さんの人となりがしのばれ、言葉一つ一つにあの人らしいなと思わせるものがあります。そんな中...続きを読む