結婚相談所物語

縁を司るVOL.2 後編

しかし、この絶妙のタイミングが


私にいい仕事をさせてくれたのです。


留学帰りの彼女とユニークな彼、


京都所縁で先生同士で年齢頃合い丁度良しとくれば、


私はつい繋げざるを得なかったのです。


嬉しいことに彼もこの縁の繋ぎ目を


ちゃんと見極めてくれました。


彼は幾多の女性の中から彼女だけを選んだのです。


この人と会いたいと。


若い子にも目もくれなかったものですから


我々スタッフも驚くばかりでした。


会えば勿論たちまち意気投合して、


彼女の運転でドライブしたり、


二人で自転車のツーリングを楽しんだりと


あれよあれよとばかりのスピード違反的なご婚約と相成りました。


今頃はアカデミックで楽しい家庭が一つ増えていることでしょう。




彼女にしてみれば数年のブランクがあったからこそ出会えた彼、


彼の方など、それこそある男性のお鉢が回ってきたからこそ出会えた彼女、


まさにタイミングの妙とはこのことでしょう。


それにしてもある男性は一体どうなっているのでしょう。


又の機会に私の出番があることを彼の為にも祈っておきましょう。


え?良きタイミングを掴むコツ?


それは、


チャンスは自ら作る者に巡ってくる―つまり諦めないこと、


でしょうか。


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マリッジ・コンサルタント 山名 友子