結婚相談所物語

しぶしぶの息子と不承不承の娘 中編

そこで親元離れている息子の為に結婚相談所に入会しました。


もちろんお嫁さん探しの為に。




こちらの母親も心に決めました。


もう一度背中を押そう。


女性が学問を究めるのはいい。


応援もする。


だけど子供を産むのも女性の大切な役目です。


両立させるのがこれからの女性の生き方でしょう。


そう思って結婚相談所に入会しましたが、


当の本人はちっとも関心を示しませんでした。


それで前回は気後れしたのですけれど


大学院の卒業を待っていては遅くなる。


そこで娘の為に再度入会しました。


もう一度お婿さん探しの為に。




母親にお膳立てされたら仕方がないと


息子はしぶしぶ新幹線に乗ってやってきました。


お見合いなんて...と、斜に構えていたけれど


思っていたよりずっと気楽でおまけに母親の機嫌がいい。


そうだな。も


う30だし親を安心させなきゃな。


粘る母親に娘も折れました。


不承不承だけれど娘はやってきました。


大きなお世話と思ったけれど親の言うことも一理ある。


まあサロンも近いことだしものの試しということで・・・。


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マリッジ・コンサルタント 山名 友子