結婚相談所物語

もう決まっているのね PART2

ただ適齢期を迎え、


お友達の結婚式にも


ぼつぼつ招待されるようになった頃は、


母親として気持ちの騒ぐものがございました。


娘から何か相談でも持ちかけられたなら


話題にするきっかけにもなったのですが、


こういうことだけ、


結婚のことだけに口を挟むというのも気が引けて、


そのまま月日が流れてしまいました。


機を逸してしまうと、


気が引けるというのを通り越して


私の中では勝手にタブー視していたように思います。


そしてその気持ちとは裏腹に、


と言うよりも尚更、


娘の様子からあれこれを憶測しては


秘かに一喜一憂しておりました。




娘の表情が明るくなって


どことなく雰囲気も華やいできたと思った矢先のことでした。


今度は時々考え込むような様子が見て取れ、


それが迷っている風でもなく、


その点だけがわかりかねていたのでございます。


娘の突然の告白ですべて判ったのですが、


私が一瞬言葉を失ったのはそこのところでした。


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マリッジ・コンサルタント 山名 友子