ただ適齢期を迎え、
お友達の結婚式にも
ぼつぼつ招待されるようになった頃は、
母親として気持ちの騒ぐものがございました。
娘から何か相談でも持ちかけられたなら
話題にするきっかけにもなったのですが、
こういうことだけ、
結婚のことだけに口を挟むというのも気が引けて、
そのまま月日が流れてしまいました。
機を逸してしまうと、
気が引けるというのを通り越して
私の中では勝手にタブー視していたように思います。
そしてその気持ちとは裏腹に、
と言うよりも尚更、
娘の様子からあれこれを憶測しては
秘かに一喜一憂しておりました。
娘の表情が明るくなって
どことなく雰囲気も華やいできたと思った矢先のことでした。
今度は時々考え込むような様子が見て取れ、
それが迷っている風でもなく、
その点だけがわかりかねていたのでございます。
娘の突然の告白ですべて判ったのですが、
私が一瞬言葉を失ったのはそこのところでした。
マリッジ・コンサルタント 山名 友子