結婚相談所物語

幸薄い娘の幸 PART4

高級住宅街に住むぼんぼんが、


結婚するにあたって


もっとグレードの高い住宅街に


豪奢な新居を買ってもらった。


よくある話。


幼い頃から幸せな家庭を持つことに憧れてきた女性が、


ハイグレードな住宅街の豪奢な新居で


幸せな家庭を持った。


よくあって欲しいけどなかなかない話。


いいえ別に高級住宅街のお屋敷が


いいというわけではありません。


ぼんぼんにしても娘さんにしても、


この人と思える人と人肌恋しくなるような


あたたかい家庭を持てた、


それが一番なのです。


それで今回ばかりは実にいいことをしたと


自画自賛ながらにご満悦なのですけれど、


え?お前は何もしていないじゃないか、


ですって?


いやいやそんなことはありません。


いつも私がハラハラドキドキしながら


娘さんに付き添っていたのですから、


目に見えなくても


きっと娘さんは背中を後押しされた気分になっていたはず。


ええ、きっとそうです。


だって私は縁結びの神の使者ですもの(笑)。


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マリッジ・コンサルタント 山名 友子