一日の無事を祈り、
商売繁盛を願い、
神棚に手を合わせる。
清らかな朝。
実家には神棚なんて無かったわ。
ごく普通の公務員の家庭だったから。
今朝は彼、遠いお得意様先へ行ったけど
間に合ったかしら。
さあて、そろそろお義母さんが来られる時間ね。
今日も色々と教えていただかなくちゃ。
それにしても何だか不思議。
一年前の私が見たらきっとびっくりね。
石橋を叩いて渡るような女の子だった。
激しい恋愛を
経験したことも望んだこともなかったし。
ただ穏やかな家庭には憧れていた。
だから結婚相談所でお相手探しすることに
抵抗はなかった。
むしろ安心な気がしていた。
公務員がいいと思ったのも、
両親を見ていて
公務員しか知らなかったから。
きっと私は、
学校の先生とかお役所勤めの人とか、
そういう人と結婚するんだろうと思っていた・・・。
マリッジ・コンサルタント 山名 友子