世代が同じだから自然に話せるからなのか?
キラキラ感はない代わりにこちらも身構えなくていいからなのか?
しばらく付き合うことにした。
そんな気になった女性は初めてだ。
付き合ってみるとやっぱり楽だ。
そうこうしているうちに週末は大抵彼女と会うようになった。
日曜日も解禁になったのね、
と担当者は笑いながら言った。
そうか、
こうやって結婚相手に辿り着くもんなんだ。
そして彼女を紹介された時から僕の心は
とうにお見通しだったということなんだ。
なんだか不思議な気がした。
担当者は、でも誤算だったわ、と言った。
あなたのような男性はまず若い人を望むのよ、
だって条件いいから充分お会いできる。
でもあなたはそうじゃなかった、誤算だったわ。
相手の彼女はね、求める条件が厳しくて、
他でいろいろと十年も婚活してきたそうよ。
それがここであなたに会えたでしょ。
本当に二人ともタイミングよかったのかしら?
それとも私のサポート?(笑)
ところで一番喜んだのはお袋かもしれない。
僕に嫁さんが見つかる、僕は家を出る、のんびり悠々自適。
とまあこういうことで、とにかくよかった。
親孝行になったなら、それは本当によかった。
マリッジ・コンサルタント 山名 友子