孫がまだ幼い頃、
母親である私の娘が病で早世致しました。
こんな幼い子供を置いてさぞや娘も無念であったことでしょう。
それより何より孫が不憫で、
忙しい父親に代わって私が母親となり育てることにしました。
まだ年端もいかない孫は、
おそらく随分成長するまで
私を本当の母親と信じていたように思います。
私もなるべく甘やかさないようにし、
大学も思い切って地元から東京へ出し、
そのまま東京で就職したいと言ってきた時も
背中を押してやりました。
娘ならどうしていた?
といつも心の中で実の母親に話しかけての決断です。
今では孫の父親も祖父である私の夫も亡くなり、
それで親一人子一人になってしまいましたが、
心の中で娘に語りかけるとは言え
実際に子育てについて相談する相手がいなくなってしまったのは、
大変心もとなかったです。
子育ての最後の仕上げ、
大きな仕事がまだ残っていたのですから。
結婚するとお嫁さん側に行っちゃうし、
お一人は寂しいでしょうから手元に置いておけば?
そう仰る方も少なからずいらっしゃいました。
でもそれは親のエゴだと思います。
マリッジ・コンサルタント 山名 友子